iDeCoの掛金を増やしたのと、ランニングを再開したのが、ほぼ同じ時期でした。
40代に入って「老後のお金、ちゃんと考えないといけないな」と思い始めたタイミングで、なぜか走ることへの意欲も戻ってきた。自分でもおもしろいなと感じたのですが、最近になってその理由がなんとなくわかってきました。
ランニングも、老後資金の準備も、今すぐ答えが出るものじゃないんですよね。どちらも「コツコツ積み上げていくしかない」という共通点があって、そこに妙な安心感を覚えているのかもしれません。
今日は、FP2級を持つゆるランナーとして、「走ることと老後資金」の意外なつながりを整理してみます。
ランニングにかかるお金、正直に計算してみた
まず、ランニングにどのくらいのお金がかかるのかを整理します。「趣味でしょ?お金かかるの?」と思う方もいるかもしれませんが、意外と積み重なります。
私の場合、年間でかかっている主な出費はこんな感じです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| ランニングシューズ(年2足) | 約30,000円 |
| ウェア・ソックスなど | 約10,000〜15,000円 |
| 大会参加費(年1〜2回) | 約15,000〜25,000円 |
| スポーツドリンク・補給食など | 約20,000〜25,000円 |
| 合計 | 約75,000〜95,000円 |
月に換算すると、6,000〜8,000円くらい。「高い」と感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、私はこれを「趣味費」ではなく、もう少し別の視点で考えるようにしています。
趣味としてのコスパは、かなりいい
同じ趣味系の出費と比べてみると、ランニングのコスパは正直かなり優秀です。
- ゴルフ:道具+コース代で年間30〜50万円超えも珍しくない
- ジム通い:月5,000〜8,000円 × 12ヶ月 = 年間6〜10万円(ただし行かない月もある)
- テニス:コート代+道具+スクールで年間10〜20万円
ランニングは、公道を走る限りコース代はゼロです。シューズさえあれば今日からでも始められる。特別な施設も、予約も不要。
しかも週2〜3回、1回40〜60分走れば十分な運動量になるので、時間コストも比較的抑えやすい。「趣味にお金をかけたい」という気持ちがあまりない私には、これくらいの感覚がちょうどいいと感じています。
走ることが、老後の医療費を下げるかもしれない
ここからが、FPとして本当に伝えたかった話です。
日本人の生涯医療費は、平均で約2,700万円と言われています(厚生労働省の推計より)。そしてその半分近くが、65歳以降にかかる費用です。
老後の生活費に加えて、医療費・介護費が重なってくるのが、老後資金を難しくしている大きな理由のひとつ。どれだけNISAで積み立てても、病気や介護でまとまったお金が出ていくと、計算が狂ってしまう。
そこで「健康でいること」の経済的な価値を考えると、ランニングは間接的に老後資金を守ってくれる可能性があると私は思っています。
運動習慣のある人は、生活習慣病リスクが低い傾向があるという研究は多く、医療費の抑制にもつながりやすいと言われています。もちろん「走れば病気にならない」というわけではありませんが、長期的に体を動かし続けることは、確実にプラスに働く要素のひとつです。
私が走る理由の中に「速くなりたい」はほとんどなくて、「40代以降も体が動く状態をキープしたい」という気持ちの方が強い。それってつまり、未来の医療費や介護リスクへの備えでもあると思っています。
まとめ:走ることも、老後への「積み立て」だと思う
NISAで毎月コツコツ積み立てるように、走ることも「将来への積み立て」だと最近は感じています。
今すぐ劇的な変化が出るわけじゃない。でも、10年後・20年後の自分の体と生活費に、地味に影響を与えていくものです。
お金の準備も、体の準備も、どちらも「今の自分がコツコツやっておくしかない」という意味でよく似ています。
老後資金のことを考え始めたとき、NISAやiDeCoと並べて「走り続けること」も同じリストに入れてみると、少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。私はそう思って、今日もゆっくり走っています。


