走り始めたはいいけれど、「このペースで合ってるのかな」と気になっていませんか。
すぐ息が上がる、翌日に疲れが残る、膝や足首が少し痛い——そういった経験があると、もしかしてペースが速すぎるのかも、と思い始める。
結論から先に伝えると、初心者のランニングペースは「ゆっくりすぎるかな」くらいでちょうどいいです。特に40代は、20〜30代のころとは体の回復力が違うので、ペースの基準を少し下げて考えたほうが長続きします。
結論:初心者のペースは「会話できるくらい」が正解
ランニングのペースの目安としてよく言われるのが、「隣を走る人と普通に会話できるくらいの速さ」。
専門的には「LSD(Long Slow Distance)」や「ゾーン2」などと呼ばれる強度ですが、難しく考えなくても大丈夫。走りながら「今日ちょっと疲れてる〜」と口に出せるくらいなら、ペースとしては正しい範囲です。
目安のペースを数字で出すと、1kmあたり7〜9分台くらいが初心者には合いやすいです。ウォーキングより少し速い程度のイメージでしょうか。
「それって走ってるの?」と感じるくらいのゆっくりさで、最初はまったく問題ありません。
なぜ初心者はゆっくり走るべきなのか
速く走ったほうが効果が出そう、という気持ちはよくわかります。でも実は逆で、初心者がペースを上げすぎると問題が起きやすいです。
体が慣れるには時間がかかる
肺や心臓はわりと早く「走る体」に慣れていく。でも筋肉・腱・骨はもっとゆっくりとしか適応しない。息は大丈夫でも、足や膝に負担がかかっている状態でペースを上げ続けると、ケガにつながりやすくなってしまいます。
40代は回復スピードが変わってくる
20代のころは翌日に疲れが残らなかったことが、40代になると残るようになってきます。体の衰えではなく、回復に必要な時間が変わってきているからです。無視してトレーニングを詰め込むと、慢性的な疲労やケガにつながってしまうことも。
走ることが習慣化するまでは、「回復も含めてトレーニング」という考え方が40代には特に合っています。
ペースの見極め方:体のサインを読む
数字だけでペースを管理するより、自分の体のサインを基準にするほうがわかりやすいです。
「翌日に疲れが残るなら、ペースが速すぎ」のサイン
- 翌朝、脚がだるい・重い
- 膝・足首・股関節のどこかに違和感がある
- 走った翌日にやる気が出ない・眠い
これらがあるときは、ペースか距離、または両方を下げるサイン。「気合いで乗り越える」より、「一段落としてみる」を選ぶほうが結果的に長続きします。
ペースを上げていいサイン
- 走った翌日に疲れが残らなくなってきた
- 同じペースで走っても心拍数が落ち着いてきた
- 今のペースが物足りないと感じる
このくらいになって初めてペースアップを考えましょう。
ウォーキングと組み合わせてもいい
初心者に特におすすめなのが、走る+歩くのインターバル走。たとえば「3分走って2分歩く」を繰り返す形です。心拍数が落ち着く時間を挟めるので、ペースが速くなりすぎず、体への負担も抑えられます。
「歩いていいの?」と思うかもしれないけれど、むしろ歩くことを取り入れながら継続する方が、ケガなく走り続けるための現実的な方法です。
ゆるランナーの体験:わたしも最初は速すぎた
走り始めたころ、わたしはペースを意識せずに「なんとなく走れる速さ」で走っていました。
息は切れるほどじゃないけれど、しばらくすると膝の外側がじんわり痛む。走り終えると「疲れた」というより「消耗した」という感覚で、翌日はランニングのことを考えたくなくなってしまったのです。
今思えば、あれはペースが速すぎたんだと思います。
意識してペースを落としてから変わりました。走った後の感覚が「さっぱりした」になったのです。
翌日に疲れが残らなくなり、「また走りたい」という気持ちが続くようになっていきました。
フルマラソンを5〜6時間台で完走するわたしのペースは、速い人から見れば遅いです。でも今は「長く続けるためのペース」だと思っているし、実際にそれで何年も走り続けられています。
速く走ることより、続けられることの方が、圧倒的に体にも気持ちにもいいんです。
まとめ:ゆっくりが正解、体のサインが基準
初心者のランニングペースのポイントをまとめると、
- 目安は1kmあたり7〜9分台、会話できるくらいの速さ
- 翌日に疲れや痛みが残るなら、ペースが速すぎるサイン
- 歩きを混ぜながら走っていい
- 40代は回復に時間がかかることを前提に考える
- ペースアップは「今のペースが物足りない」と感じてから
「このペースで意味があるの?」と思うくらいゆっくりでも、続けていれば体は確実に変わっていきます。
走ることは、速さの競争じゃなくて、自分のペースで続ける習慣づくり。最初の半年は特に、ゆっくりを徹底するくらいが、わたしにとってはちょうどいいんです。

